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Journal of Multimedia Education Research 2012, Vol.9, No.1 ゲストエディタ: 白井 克彦 (放送大学学園理事長) 人間が音を使ってコミュニケーションするということは、どのようなメカニズムなのかは古くからの関心であった。音声科学の研究が盛んになって、音声生成の物理、発声のメカニズム、聴覚機構の解明、音声の知覚などの基礎的研究が進められてから、おそらく70年以上の時間が経過した。勿論、言語学に連なる音韻論、音声学などは、さらに古い研究の歴史がある。また、最近の認知科学や脳科学の発達も音声言語の研究に新しい発展をもたらしている。しかし、情報通信技術が発展をはじめると、すぐに電子的手段で人間の音声を生成する音声合成と人間の声を自動的に認識する音声認識技術が研究されるようになった。ここでは、音声科学の知見が工学に結びつくと同時に、新しい問題提起や音声科学に新しい研究手段をもたらすことになった。
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メディア教育研究 第9巻第1号 発行者: 放送大学 ICT活用・遠隔教育開発センター 発行地: 千葉県千葉市 「メディア教育研究」編集委員会 委員長: 広瀬洋子 委員: 近藤喜美夫・山田恒夫・浅井紀久夫・大西 仁・鈴木一史・葉田善章 |