学習イノベーション
拡張現実感技術を利用した情報可視化
准教授 浅井紀久夫
総合研究大学院大学の若手教員海外派遣事業で、ニュージーランドのクライストチャーチにあるヒューマン・インタフェース技術研究所(http://www.hitlabnz.org/)に訪問研究員として滞在しました。この研究所はカンタベリー大学の中にあり、ヒューマン・コンピュータ・インタラクションを中心に研究が行われています。この研究所の特徴は、カンタベリー大学の中にありながら大学からは多少独立した経営で成り立っているところで、現地学生が少ない代わりに、世界中から大勢のインターンを受け入れていました。
研究の特色はヒューマン・コンピュータ・インタラクションに、現実の空間にコンピュータグラフィックス(CG)などの情報を重ねて提示する拡張現実感技術を取り入れていることです。本や雑誌にCGアニメーションを提示するMagicBookや携帯端末を利用して手の平の上に生き物を提示するAccessible ARなど、現実の空間を情報によって豊かにしたり、物理的な物体を使って情報を操作したりするアプリケーションが開発されています。
拡張現実感の応用として博物館展示は整合性が良く、最も人気ある応用例となっています。クライストチャーチにあるカンタベリー博物館(http://www.canterburymuseum.com/)では Digital Binocular Station (http://www.digitalbinocularstation.com) というシステムを使って、ニュージーランド原住民について紹介する展示物に、様々な関連情報を提示することができるようになっていました。
滞在中、拡張現実感の技術を利用したシステムの開発を行いました。これまでに開発してきた、地図を基にした 情報閲覧システム(http://ship.nime.ac.jp/~asai/arMoonJ/armoonJ.html)を改良し、複数の人で利用するための機能を追加しました。学習環境として月面探査をテーマとした科学館展示を想定しており、来館者の多くを占める親子で楽しく利用できる仕組みを目指したものです。
この地図を基にした情報閲覧システムは、 千葉県立現代産業科学館でデモ展示される予定です。是非、ご来場下さい。
[日時]平成22年5月2日(日)~5月5日(水)
[会場] 千葉県立現代産業科学館 (http://www.chiba-se.or.jp/SCIENCE/)
問い合わせ:浅井紀久夫 asai@code.ouj.ac.jp
地図を基にした情報閲覧システム
ヒューマン・インタフェース技術研究所


